親に運転免許を返納させて、タクシー券で病院に行く方がいいだろうか?
高齢の親が原付バイクで病院に通っている姿を見て、不安になることが増えてきました。
「そろそろ運転をやめてもらった方がいいのでは……?」と感じる場面が多くなっています。
最近では、近所の知人に車で連れて行ってもらうこともあり、親自身も「原付はもう危ないかもしれない」と思い始めている様子です。
そんな中で浮かんできたのが、「免許を返納して、タクシー券を使って通院する」という選択肢です。
高齢ドライバーとしての限界を感じた出来事
親も85歳を超え、ここ数か月の間に以前にはない事故や違反を繰り返しました。
反射神経の低下や判断力の衰えは避けがたく、今までにはなかった運転ミスも見られるように。
正直、「もう限界かもしれない」と強く感じるようになってきました。
親自身もなんとなく自覚していたのか、「もうやめてもいいかも」という雰囲気になり、
思い切って原付バイクを一旦、廃車にしました。
いきなり免許返納というステップではありませんが、まずは「運転を控える」行動から始めることで、スムーズに事を進めることができたと思っています。
タクシー券という現実的な選択肢
私が住んでいる自治体では、運転免許を返納した高齢者向けに**「福祉タクシー券」などの補助制度**があります。
現在は、これを活用する方向で検討を進めています。
制度の内容は自治体によって異なりますが、たとえば:
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月に数千円〜数万円分のタクシー料金が補助される
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通院や買い物など、生活に必要な移動が対象
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自治体と提携しているタクシー業者が指定されている
といった条件で、高齢者の移動を支える仕組みが整えられています。
親に免許返納をどう伝えるか
免許返納は、本人にとって「自立を失う」ような気持ちになりやすく、とても繊細なテーマです。
こちらがどれだけ心配していても、頭ごなしに「もう運転しないで」と言ってしまうと、かえって反発を招くこともあります。
「最近、高齢者の事故のニュースが多くて心配なんだよね」
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「タクシー券が使えるみたいだよ。費用もあまりかからないらしいよ」
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「とりあえず申し込んでおくだけでも安心だし、必要なときに使えばいいと思う」
**「責めたいんじゃなくて、守りたいんだ」**という気持ちが伝わるように話すことが大切です。
実際に返納させてよかったという声も
うちのように事故や違反がきっかけで免許返納を考えるケースもあれば、本人の判断や家族の働きかけでスムーズに進む場合もあります。
返納後のご家庭からは、以下のような声がよく聞かれます:
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「事故の不安がなくなって、気持ちが楽になった」
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「タクシー券を使えば不便も感じない」
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「地域の支援制度を知ることで、かえって生活が安心になった」
まとめ:親の“安全”と“尊厳”を両立させる選択を
親の運転をやめさせる、免許を返納してもらうというのは、簡単なことではありません。
でも、命に関わる問題だからこそ、避けては通れないテーマです。
タクシー券や地域の移動支援制度をうまく活用することで、親の尊厳を守りつつ、安全な生活を続けることができます。
免許を返納するというのは、「不自由になること」ではなく、
**「安心してこれからを生きていくための前向きな一歩」**なのかもしれません。
あなたの地域にも、きっと何らかの支援制度があるはずです。
まずは調べてみて、家族で話し合うきっかけにしてみませんか?
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