父の葬儀を終えて ― 準備と手続き、そして想定外の困難


 7年前に母を亡くし、今回は先週に父を見送りました。

母の時の経験があっても、葬儀では想定外のことが重なりました。

今回は特に、介護認定前に急変したこと、宗教的事情、持病だった前立腺がんの病状の悪化、

再び流行りだしたコロナ、そして葬儀形式を一日葬にした事情という複雑な状況が重なりました。


想定外だったこと


父は持病の前立腺がんを抱えており、先月コロナに感染して一時回復しましたが、その後病状が悪化しました。

加えて、認知症の診断は受けていませんでしたが、入院先の病院から「認知症の症状が少し見られる」と「せん妄が酷い」と言われ、

介護認定の申請を勧められました。

市役所、地域包括センターに連絡して、介護認定を進めていた矢先に再入院となり、数日後に夜中に容態が急変し、タクシーで駆け付けましたが、間に合わず、父は亡くなってしまいました。

突然のことで遺言もなく、相続や葬儀に関する具体的な指示は残されていませんでした。

亡くなったらお母さんと同じ墓に入るでいいという話は聞いていましたのでその通りに勧めました。ですが、新興宗教の都合で特殊な集団墓地で車でもないといけないような場所で墓参りも難しいような箇所にあり、これから大変だな思いました。

介護サービスの準備を進める前に葬儀の準備に切り替わり、心の整理もうまく追いつかないままでした。


さらに、遺影写真を事前に準備しておらず、慌ててアルバムから使える写真を探すことになりました。


葬儀の形式と費用について


父は元会社の社長で、地域の社会的な役職を長年務めるなど、地域社会に貢献してきました。

母も含めて親は新興宗教の信者でしたが、子供(私(喪主)および兄弟)は信者ではありません。


本来であれば、地域の方や会社関係者など数百人規模で葬儀を行いたかったのですが、

残された家族の事情を考慮し、新興宗教の形式+家族葬+近所参列者のやり方で一日葬にせざるを得ませんでした。

一日葬とはお通夜を省略して、葬儀のみにするやり方で最近はそのやり方が増えてきたので、そちらがいいと思って選択しました。

葬儀代はこの形式で 約120万円程度 となり、費用面でも負担を抑えつつ父の希望を尊重する形となりました。

親族や関係者との調整は必要でしたが、最終的に父の希望と家族の都合を両立できる形に落ち着きました。


コロナの影響


葬儀直前にオミクロン株のコロナが急に流行し、母方の親族が感染して出席できませんでした。

自分も感染のリスクを意識しながら、体調に気を付けつつ葬儀準備を行いました。


感染状況を考慮し、参列者や式の進行を調整する必要があったため、例年の葬儀とは違った緊張感がありました。


意外に大変だった手続き


死亡届や火葬許可証の手続きは葬儀屋が代行してくれたため、問題はありませんでした。


その他、健康保険・介護保険・年金の停止、銀行口座の凍結と相続手続き、公共料金や電話・携帯の解約・名義変更などは、

自分で対応する必要がありました。

銀行口座の凍結と相続手続きは予定よりも遅れてしまいました。

父は自分と同居していたため生活の管理は把握していましたが、それでも手続きは多岐にわたり、煩雑さを実感しました。


今後に向けて感じたこと

  • 遺影写真は元気なうちに準備しておく
  • 本人の希望する葬儀形式は家族で事前に確認しておく
  • 介護や医療だけでなく、葬儀や相続までを見据えた情報共有を家族でしておく
  • 感染症など緊急時の対応も考慮しておくと安心

まとめ

母の時の経験があっても、父の葬儀はまた違った大変さがありました。

特に「介護認定申請前の急変」「宗教的事情(亡くなった親は信者、子供(遺族)は非信者)」「コロナ禍での制約」

「持病の悪化と認知症の兆候・せん妄の悪化」「葬儀規模を縮小した事情」

「遺言がなかった事情」「一日葬にした事情」「費用は約120万円程度」という複雑な状況を経験し、

心身ともに負担が大きかったです。


それでも少しずつ進められた経験は、同じような境遇の方にとって参考になると思います

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