納骨を終えて―長い道のりと日常への一歩


 

先週、無事に納骨を終えることができました。故人は新興宗教の信者であったため、一般的な宗教とは少し異なるしきたりや準備もあり、大変に感じることもありました。それでも、遠隔地にある共同墓地に埋葬し、故人にご縁のある方々が集まり、静かに見送ることができたことに、深い安堵を覚えています。

共同墓地までは車で片道4時間、往復で丸一日がかりの行程でした。体力的にも負担はありましたが、それ以上に「節目をきちんと迎えられた」という気持ちが心を支えてくれました。

仏教では49日にあたる期間、毎日欠かさず線香をあげてきました。小さな行為ではありますが、気持ちを整え、亡き人を想う時間を持つことで、悲しみを受け入れていくための支えとなりました。日々の生活の中で手を合わせる習慣は、自分自身の心の整理にもつながっていたように思います。

そして、49日を終えた今、少しずつ日常へと戻っていくことが大切だと感じています。大切な人を思い出す瞬間はこれからも続きますが、同時に生きている私たちは、日々の暮らしを歩んでいかなければなりません。

納骨という節目を経て、これからは「悲しみと共に生きる」ことから「思い出と共に前を向く」ことへ。日常の中でふとしたときに線香をあげたり、心の中で語りかけたりしながら、自然なかたちで故人とのつながりを持ち続けたいと思います。

これからも静かに、しかししっかりと、日常を取り戻していくプロセスを大事にしていきたいと思います。

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