220Vの中国製製品を買って発生するトラブルまとめ:日本で使う前に知っておきたいポイント

2025年11月4日火曜日

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はじめに

最近は通販サイトで、安価な中国製の電化製品を簡単に購入できるようになりました。
特にAliExpress、Temu、Amazonマーケットプレイスなどでは、見た目も機能も魅力的な製品が並んでいます。

しかし、日本の電源は「100V」、中国や欧州は「220V」が主流。
この違いを理解せずに購入すると、壊れる・煙が出る・発火するといったトラブルが実際に起こります。

今回は、220V製品を日本で使おうとした際に発生する典型的なトラブルと、その対策を紹介します。


よくあるトラブル事例

1. 電源を入れた瞬間に「動かない」「焦げ臭い」

220V専用の製品を日本の100Vコンセントに挿しても、電圧が足りず動作しないか、モーターやヒーターが異常加熱します。
特に以下の製品で報告が多いです。

  • ヒーター、電気ケトル、コーヒーメーカー

  • 電動工具(ミシン、ドリルなど)

  • 美容家電(ドライヤー、脱毛器、アイロン)

一見「動いた」と思っても、電圧が低い状態で動作するため内部回路に負担がかかり、寿命が極端に短くなることもあります。


2. プラグ形状が合わない

中国では「Aタイプ」以外に「O型」「I型」など様々なプラグ形状があります。
そのため、変換プラグがないと物理的に刺さらないことがよくあります。

→ 対策:100円ショップや家電量販店で「変換プラグ」を購入できますが、形状を合わせても電圧は変わらない点に注意。


3. トランスを使っても安定しない

「昇圧トランス(100V→220V)」を使えば動作可能な場合もありますが、
安価なトランスだと容量不足でヒューズが飛ぶ電圧が不安定で誤作動といったトラブルが発生します。

特にモーターや加熱系製品は起動時に定格の2〜3倍の電流が流れるため、余裕のある容量を選ばないと危険です。


4. PSEマークがなく、法的に使用NG

日本国内で販売される電化製品には、PSEマーク(電気用品安全法)が必要です。
これがない海外製品を日本で使うのは
自己責任
であり、火災などの事故が起きても補償を受けられない場合があります。

→ 対策:日本での使用を想定しているか(100〜240V対応か)、販売ページやラベルをよく確認しましょう。


トラブルを防ぐチェックリスト

購入前に以下を確認しておくと安全です。

チェック項目内容
電圧表記「Input: 100-240V」ならOK。「220V専用」はNG
プラグ形状Aタイプ(日本式)か、変換可能か確認
消費電力トランスを使う場合、製品の1.5倍以上の容量が必要
PSEマーク日本国内での使用を想定している証拠
保証・返品対応初期不良や事故時に対応可能かを確認

実際の失敗談(体験例)

筆者も過去に、楽天で中国製の100V対応の蛇口型給湯器を購入したことがあります。
見た目が良く、価格も4,000円ほど。届いて早速コンセントに挿すと…

まったく反応なし

その後、説明書をよく見ると「220V専用、50Hz」の記載。
日本の100V環境では完全に非対応でした。


まとめ:安さより安全を

220V製品は、海外では正常でも日本では使えないことが多々あります。
たとえ「変換プラグで刺さる」ように見えても、電圧や安全基準が違えばリスクは大きいです。

💡 まとめポイント

  • 「100-240V対応」以外は基本的に避ける

  • トランスを使う場合は容量に余裕を

  • PSEマークがない製品は安全確認を

  • 火災・感電リスクがある場合は使用を諦める勇気も必要


おわりに

「安いから」「デザインが良いから」といった理由で購入すると、思わぬトラブルや事故につながります。
220V製品を日本で使う際は、安全性を最優先に判断しましょう。

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