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「Csテキストエディタ」Ver 0.6.0.0 をリリースしました

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 フリーソフトとして開発を続けている Csテキストエディタ の最新版 Ver 0.6.0.0 を公開しました。 このエディタは「軽量・シンプル・実用的」をコンセプトに、日常的なテキスト編集からプログラミングまで幅広く利用できるよう設計しています。 主な特徴 AvalonEdit ベースの高機能エディタ HTML、CSS、PHP、VB.NET、C#、SQL、Markdown のシンタックスハイライト対応 日本語文例や SQL 単語補完機能 日記管理に便利な機能 テキストを日付ごとに分割/結合可能 UTF-8/Shift-JIS 出力対応(スマートダイアリー等でインポート可) 週単位・月単位での分割にも対応 Markdown 編集環境 Markdig ライブラリを利用したプレビュー機能 各種 Markdown 記法の挿入機能 業務支援機能 ChatGPT と連携して週報・月報を自動生成 一時的に付箋を貼れるドキュメント注釈機能 動作環境 OS : Windows 11(Microsoft Windows Desktop Runtime 9.0 (x64) 上で動作確認済み) ランタイム : Microsoft Windows Desktop Runtime 必須 インストール方法 Csテキストエディタ_0_6_0_0.zip を解凍 フォルダ内の Csテキストエディタ.exe を実行 初回起動時に Microsoft Windows Desktop Runtime 6.0.33 のインストールを求められた場合はインストールしてください アンインストールはフォルダごと削除するだけです。 更新履歴(抜粋) 2025/09/26 Ver 0.6.0.0 改行マークを従来の表示に戻す 64bit化 ファイル検索結果からエディタが起動しない不具合を修正 2025/09/08 Ver 0.5.9.0 ウィンドウ位置を保存する機能を追加 ChatGPTWindow で週報・月報作成機能を強化 2024/11/21 Ver 0.5.0.0 HTML 整形...

IT業界で差がつく!中小企業向けコト売り5選

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  モノ売りとコト売りの違い まず、モノ売りとコト売りの違いを押さえておきましょう。 モノ売り :製品やサービスの機能やスペック、価格を中心に販売する方法 例:ソフトウェアの性能比較や機能一覧を提示して販売 コト売り :製品やサービスを通じて得られる 体験や成果 を軸に販売する方法 例:導入することで「業務効率が劇的に上がる」「チーム連携がスムーズになる」といった体験を提供 モノ売りは価格や機能で競争するため簡単に真似されますが、コト売りは「体験価値」を提供するため差別化が可能です。 時代はコト売りへシフト 現代のIT市場では、機能だけで勝負する時代は終わり、**「そのサービスを使って何が得られるか」**が評価される時代です。 クラウドやサブスク型サービスでは継続的に価値を提供することが重要 ユーザーは「購入して終わり」ではなく、成果や体験にお金や時間を使う つまり、中小IT企業でもコト売りを意識することが競争力強化の鍵となります。 IT業界でコト売りを実現する5つの方法 1. 導入体験で価値を実感させる 単なるデモではなく、導入後すぐに成果が体感できる体験を提供します。 無料トライアルで「操作が簡単」「すぐに業務改善できる」体験を提供 ハンズオン講座やチュートリアル動画で、操作の楽しさを実感させる 2. 成功事例・ユーザーのストーリーを伝える 製品の機能ではなく、導入による成果や体験を伝えることで差別化。 導入前後の改善点や効率化効果を具体的に数字で示す インタビューや動画で、ユーザーの生の声を届ける 3. 学びやコミュニティ体験を提供 ITツールは「使いこなせるか」が重要。ユーザーが学びながら成長できる体験を提供します。 オンライン勉強会やウェビナーの定期開催 SlackやDiscordなどでユーザー同士が交流できるコミュニティ設置 4. カスタマイズ・パーソナライズで体験価値を高める ユーザーごとに最適化された体験を提供することで、単なる機能提供を超える価値を作ります。 ダッシュボードやレポートのカスタマイズ 導入時にコンサルティングを行い、業務に合わせた最適化を提供 5. 継続体験でファン化を促す サブスクリ...

Google の AIモードとは?検索が変わる、新しい体験

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  2025年5月の Google I/O で発表され、8〜9月にかけて日本を含む多数の国・地域で導入が始まった 「Google 検索の AIモード(AI Mode)」 。従来の検索とはどう違うのか、私たちの調べものや日常にどんな影響があるのかを、分かりやすく解説します。 1. AIモードの概要 AIモードは、Google の最新の生成 AI「Gemini(ジェミニ)」を活用し、複雑な質問にも対応できるように設計された検索モードです。従来の「キーワードを入力 → リンクが並ぶ検索結果」という方式を超えて、「AI が質問を多角的に掘り下げ、要点をまとめて回答する」体験を提供します。 株式会社キーワードマーケティング +2 blog.google +2 質問が長くても、複数のサブトピックに分けて関連情報を集め、それらを総合して回答を作成します。この手法を「クエリ ファンアウト(Query Fan-Out)」と呼びます。 blog.google +1 単にテキストによる質問だけでなく、音声や画像(たとえば写真を撮って「これは何か教えて」など)を使ったマルチモーダルな検索にも対応する設計です。 blog.google +1 2. 特徴・できること AIモードには、次のような特徴や新しい機能があります: 特徴 内容 複雑な問いへの対応 旅行プラン、地域のお店ランキング、行事の情報、手順もの(レシピや操作ガイドなど)…複数の要素が絡む質問にも一回で対応できるようになっています。 blog.google +1 検索結果を統合して提示 単なるリンクのリストではなく、要約や比較、複数ソースの情報を整理して「一目でわかる形」で提示されます。必要な場合はリンクもついてくるので、詳細を確認できます。 株式会社キーワードマーケティング +2 blog.google +2 言語・地域対応の拡大 日本語にも正式対応し、PC・スマホ・ブラウザ・Google アプリで使えるようになっています。 blog.google +2 gihyo.jp +2 対話形式での検索 回答後に「もっと詳しく」や「別の角度から聞きたい」など追質問ができるなど、チャットのようなやり取りが可能。検索のやり直しがしやすくなっています。 blog.google +2 gihyo.jp +...

Windows 11のパスキーとは? ― パスワードに代わる「次世代ログイン」のカタチ

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  インターネットやアプリでのログインで、パスワードを覚えるのが面倒だったり、セキュリティが心配だったり…と思ったことはありませんか?Windows 11には、そんな悩みを解消する「パスキー(Passkey)」という新しいログイン方式があります。ここでは、パスキーが何か、どう便利か、使い方、注意点を一般の方向けにやさしく解説します。 パスキーって何?パスワードと何が違うの? 「パスキー(Passkey)」は、FIDO(ファイド)アライアンスという業界団体で策定されている認証規格を元にした方式で、以下のような特徴があります。Windows 11では、Windows Hello(指紋・顔認証・PINなど)と組み合わせて使えるようになっています。 Microsoft Learn 項目 従来のパスワード パスキー 覚える必要 “password123”のような文字列を覚える必要がある 覚える必要なし。デバイスに秘匿鍵が保存され、顔認証やPINで解除する方式 複数サービスへの使い回し 同じパスワードを使い回してしまうことがありリスク大 サービスごとに異なる鍵(公開鍵/秘密鍵ペア)を使うため、使い回しリスクが非常に小さい Microsoft Learn フィッシング耐性 メールで偽サイトに誘導されてパスワードを入力させられる等の被害あり得る 秘密鍵はデバイス内に保存され、偽サイトには署名できないため、フィッシング被害のリスクが低い Microsoft Learn Windows 11でのパスキーの仕組み・使い方 仕組み Windows 11では、バージョン 22H2(KB5030310 以降) から、パスキー管理のネイティブ機能が提供されています。 Microsoft Learn パスキーは、あなたのデバイス(PC)に「秘密鍵」を安全に保存。「公開鍵」が Web サイトやアプリに登録されます。ログイン時は、公開鍵側からの認証リクエストに対して秘密鍵で署名をし、それを Windows Hello(生体認証やPIN)を使って解除した上で応答する形です。 Microsoft Learn また、別のデバイス(スマホやタブレット)を「リンクされたデバイス」として使って保存・認証するオプションもあります。 Microsoft Learn 使い...

アメリカの利下げ、私たちの生活にどう影響する?

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  アメリカの中央銀行にあたる FRB(米連邦準備制度理事会) が、2025年9月に政策金利を引き下げました。アメリカで金利が動くと、世界中の経済や金融に影響が広がり、日本やアジアの私たちの生活にも少しずつ関わってきます。では、今回の利下げで「身近に」何が変わるのでしょうか? 1. 円高で「輸入品の値段」が下がるかも アメリカが利下げをするとドルの価値が下がりやすくなり、円の価値は相対的に上がります。つまり「円高」になりやすいということです。 円高 → 海外からの輸入が安くなる ガソリン、電気代、食品(小麦や牛肉など)のコストが下がる可能性 家計にとっては少しありがたいニュースですが、逆に輸出企業(自動車や電子部品メーカーなど)にとっては利益が減るリスクもあります。 2. ローンや住宅購入に影響する? アメリカの金利が下がると、世界的に長期金利も下がりやすくなります。 住宅ローンや自動車ローンの金利が下がれば、借りやすくなる 反対に、銀行預金や債券の利息は低下する可能性 大きな買い物を考えている家庭にとってはプラスに働くかもしれません。 3. 株価や投資信託の値動き 金利が下がると、企業は借入コストが減り、株価が上がりやすくなります。 投資信託やNISAで株式に投資している人には追い風 ただし、為替や海外の景気次第で値動きは変わるため、必ずしもプラスばかりではない 4. アジア各国とのつながり 日本以外のアジアにも影響が広がります。 新興国(東南アジアなど)に投資マネーが流れやすくなる → 現地の景気が上向く 中国は人民元が強くなりやすく、輸出には逆風 → 景気回復にブレーキがかかるかもしれません アジア全体の景気がどう動くかによって、日本の輸出や旅行業界にも波及します。 5. 生活者が意識すべきポイント 結局のところ、今回のアメリカ利下げは「私たちの生活に直結するほど大きな変化」ではありませんが、じわじわと影響が出てきます。 ガソリン代や輸入食品の値段に注目 住宅ローン金利や借入条件をチェック 投資をしている人は、株や為替の動きに注意 まとめ アメリカの利下げは、世界中に波紋を広げます。日本の私たちにとっては、 生活費の負...

親戚宅に泊まる文化の変遷 ~昔は当たり前、今は特別~

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  1. 昔の日本:親戚宅に泊まるのは日常だった 私が子どもの頃、夏休みやお正月といえば、親戚の家に泊まりに行くのは普通のことでした。 田舎にいる祖父母やおじ・おばの家 兄弟やいとこ同士で夜遅くまで遊ぶ 家族みんなで囲む食卓や布団の取り合い こうした体験は、日常生活の延長であり、子どもにとっては ちょっとした冒険 でもありました。 2. 社会の変化と泊まり文化の減少 しかし時代は変わり、親戚宅に泊まる文化は少しずつ希薄になってきました。 都市化・核家族化 都市部では住居が狭く、泊まるスペースが確保できない家庭も多くなりました。 交通・宿泊の発達 車や電車のアクセスが良くなり、日帰りで会えるようになったことも影響しています。 また、旅館やホテルを利用する家庭も増え、親戚宅に泊まる必要性が減少しました。 価値観の変化 プライバシーや個人の時間を重視する考え方が広がり、子どもも親も泊まりに行くことを億劫に感じることがあります。 3. 現代でも残る「特別なイベントでの宿泊」 完全になくなったわけではありません。 夏休みや冬休み、法事や結婚式などの行事 田舎の祖父母宅や親戚宅での長期滞在 子どもにとっては依然として 特別な体験 今では、親戚宅に泊まるのは「日常」ではなく、むしろ イベントとしての価値 が強くなっています。 4. まとめ:布団がいらなくなった文化 昔は当たり前だった「親戚宅に泊まる体験」は、現代では少し特別なイベントになりました。 家族や親戚との時間、布団の取り合いや夜遅くまで遊んだ思い出は、今でも色あせることなく心に残ります。 しかし、現代では 布団を使って泊まる必要もなくなり 、泊まる文化そのものが減少しています。 つまり、「布団がいらなくなった」ことで、かつての気軽な泊まり文化は姿を変え、特別なイベントとして残っているのです。

FreeBSD98に魅了されたあの頃 ― 486DLCとカノープスで挑んだ日々

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  今思い返すと、90年代後半に FreeBSD(98) に触れた体験は、自分のPC人生の中でも忘れられない出来事のひとつです。 当時、NECのPC-98シリーズはまだ健在で、Windows 95 も出回り始めていましたが、「UNIX系OSを98で動かす」という挑戦心をくすぐる存在が  FreeBSD(98)   でした。秀和システムでで「FreeBSD入門キット: PC-98シリ-ズで今日から始めるUNIX」という本があり、付録のCD-ROMでインストールを試しました。 私が用意した環境は、いまとなっては骨董品のような構成です。 外付け SCSI 2GB HDD にFreeBSDをインストール 拡張メモリ( EMS )で必死にメモリを確保 386マシンを Cyrix製CPUアクセラレータ(486DLC)に換装 グラフィックボードは カノープス製 を購入してX-Window動作を目指す 今では笑ってしまうかもしれませんが、XFree86のビルドには 数十時間 かかりました。夜中にコンパイルを始めては、翌朝になってもまだHDDがカリカリ動き続けている。ファンの回転音とHDDのアクセス音が、まるで「挑戦を見守る仲間」のように感じられました。 そして、ついにX-Windowが立ち上がった瞬間。 白黒のシンプルな画面にウィンドウが表示されるだけなのに、「386が486DLCになり、PC-98でUNIXが動く!」という感動は今でも忘れられません。Windowsよりも無骨で、でも確かに「自由にカスタマイズできる自分だけの環境」を手に入れた喜びがありました。 当時はすべてが実機でのトライ&エラー。ドライバが動かない、カーネルが落ちる、設定ファイルに苦戦する。そんな障害のひとつひとつが、逆に楽しくて仕方なかったのです。 FreeBSD(98)  は単なるOS移植ではなく、 技術者としての好奇心を存分に満たしてくれる存在 でした。今では、PC-98本体は処分してしまいしたが、「あの数十時間かけてビルドした夜」を懐かしく振り返ります。