スマホの影響で消えたと思っていたコンデジ、まさかのブーム再来

 


1. 一度は「過去の遺産」と思われたコンデジ

2000年台後半は、わたしもよく中古で購入したCanonのコンデジを使用していましたが、スマートフォンのカメラ性能が飛躍的に進化し、広角から望遠、夜景までカバーできるようになったことで、2010年代後半には「コンデジはもう不要」と言われる時代がありました。家電量販店のカメラ売り場も縮小し、残ったのは一眼レフやミラーレスばかり。多くの人が「コンデジは終わった」と感じていたのではないでしょうか。

2. それでも残っていた「コンデジの魅力」

ところが近年、再びコンデジに注目が集まっています。その理由は大きく3つ。

  • コンパクトで持ち運びやすい
    → スマホより大きなセンサーを搭載しつつ、ポケットに入るサイズ。

  • 撮ることに集中できるシンプルさ
    → 通知やSNSに邪魔されず、「写真を撮る時間」を楽しめる。

  • 独特の画質や雰囲気
    → レンズのクセや発色がスマホとは違い、「味のある写真」が撮れる。

3. 若者世代に人気が再燃

特にZ世代を中心に、昔のフィルムカメラや「写ルンです」的な感覚でコンデジを使う人が増えています。中古市場では10年前のモデルが高騰しており、Canon PowerShot や SONY Cyber-shot の名機種は数万円で取引されることも。

SNSでも「#コンデジ部」「#コンデジ写真」などのタグで写真を共有するコミュニティが広がっています。

4. メーカーも再注力の兆し

富士フイルムやリコー(GRシリーズ)、ソニー(RXシリーズ)などは、根強いファンに支えられて販売を継続。最近では若い世代向けにデザイン性を強調したモデルや、動画撮影に強いコンデジも登場し、再び「旬のアイテム」として注目されています。

5. 結論:消えたはずが「進化して生き残った」

スマホに押されて一度は影を潜めたコンデジですが、

  • “写真を撮る”という体験の特別感

  • レトロブームとの相性

  • 独自の表現力

によって、まさかの復活を遂げました。

これからの時代、スマホとコンデジを「使い分ける」人がますます増えていくのかもしれません。

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